慢性腰痛とは?
腰に痛みを感じてから3カ月~6カ月以上経過しているものを「慢性腰痛」と呼びます。筋肉の炎症による痛みと神経の痛み、また、心理・社会的要因などが複雑に重なった状態です。腰に異常がないのに痛みが続くタイプと、腰の異常が治ったのに痛みが続くタイプがあります。また、腰の痛みがよくなったり、悪くなったりするのを繰り返す場合も慢性腰痛に含まれるといわれます。痛みの程度・感じ方はさまざまで、なかには激痛を感じる場合もあります。
腰痛の影響により身体を動かさないでいると、それが精神的なストレスになります。この精神的ストレスが続くと、痛みを抑制している脳のシステムが機能しなくなり神経過敏が起こり、より腰痛を感じるようになります。これにより、ますます身体を動かさなくなってしまいます。これが腰痛の悪循環といわれるものです。痛みのことばかり考えることも、精神的なストレスとなりうるので慢性化の原因になります。腰痛が慢性化する原因はさまざまです。専門の医療機関に相談をして、適切に対処することが必要です。正しく症状を伝えられないと、的確な診断を得られないことがあります。具体的に症状を伝える準備をしてから受診しましょう。