ひざ痛の進行具合とは?
ひざ痛は、時間をかけてゆっくりと進行し症状が末期へと近づいていきます。傷ついた軟骨は回復させることは難しいのですが、医師の診断による早期発見から適切な処置を行うことで、進行を遅らせることに期待ができます。
初期では、ひざの違和感を覚え始めます。年齢的な要因があり関節の軟骨同士がこすれ合って、軟骨の表面が徐々に傷つきます。この時期の治療としては、湿布・痛み止めの内服・ヒアルロン酸の関節注射を行う場合があります。同時に、運動療法や温熱療法も有効になるので毎日コツコツと努力をすれば進行を遅らせることができます。 進行期では、持続的な痛みが続き腫れることもあります。ひざに水がたまる(関節液がたまる)人もいます。軟骨がどんどんすり減ったり、はがれ落ちることにより、骨に負担がかかり始めて関節の変形が起こります。この時期の治療としては、初期の治療と同様に痛み止めの内服やヒアルロン酸の関節注射を行う場合がほとんどです。ひざのサポーターも有効とされています。 末期では、極度の痛みにより歩行が困難となります。関節の軟骨が無くなってしまい骨の露出が起こります。骨同士が直接こすれ、関節は硬くなり変形がますます起こります。この時期の治療としては、人工膝関節置換術などの手術を提案されることでしょう。