プロテオグリカンとは?

プロテオグリカンとは、人間の皮膚や軟骨に存在する成分です。名前の通り、プロテオ=プロテイン(タンパク質)、グリカン=多糖類(糖とタンパクの複合体)という意味になっています。プロテオグリカンは、鮭の鼻軟骨(氷頭)から抽出されています。昔から注目されていましたが、1gで3,000万円もするほどの希少な成分で、研究者の間では夢と呼ばれていました。そのため基礎研究が進まず、応用研究も進みませんでした。しかし、日本の弘前大学の研究で抽出技術が確立し、国際的に注目を浴びるようになりました。

プロテオグリカンは、ヒアルロン酸やコラーゲンとともに細胞と細胞の間に存在していて、肌のうるおい・ハリ・関節の軟骨を構成する保水性に優れた成分です。その保水力は、なんとヒアルロン酸以上ともいわれています。新しい素材として美容・健康成分として注目され、高い保水力・弾力性・潤滑性を活かして化粧品への応用も進められました。近年の研究では、細胞のよみがえり因子とされるEGF(上皮細胞増殖因子)と似た作用があることがわかってきました。プロテオグリカンは、年齢とともに減ってしまいますが、プロテオグリカンを積極的に摂取することにより、ヒアルロン酸やコラーゲンを生み出す働きを持っているため、ハリやうるおいの実感を得やすくなるのです。