グルコサミンは、アミノ糖の一種です。アミノ糖であるグルコサミンは関節の軟骨の成分に含まれているので、その構成している成分を経口から摂取することにより、直接的な修復が考えられるというわけです。変形性膝関節症に罹患している約2000人を対象にした研究では、グルコサミンのサプリメントを約半年内服した結果、痛みが改善したと報告されています。これは、グルコサミンの抗炎症効果に期待ができると考えられています。また、グルコサミンを継続的に補給することで、軟骨の磨り減りを抑えて関節の動きを滑らかにする効果があるのではないかと期待されています。ただし、グルコサミンを内服しても改善しない場合には、整形外科などの医療機関を受診してください。

グルコサミンはもともと体内にあるものなので、サプリメントとして用法容量を守り適切に摂取すれば安全性が高いようです。副作用として、胃腸の症状が出る方がいることと甲殻類から作られたグルコサミンの場合には、アレルギーに注意が必要です。さらに、血糖値の変化や中性脂肪・コレステロール・血圧を上げてしまう可能性があるので、サプリメントを取り入れる前にかかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。