坐骨神経痛とは?
坐骨神経というのは、人体のなかでも最も太く長く、腰から足の先までつながっていて何本もの神経が集まったもの。神経の束のような坐骨神経が圧迫されると、その周辺にある痛みを感じるエリアが刺激されてしまい、腰・腎部・太もも・ふくらはぎ・足の先に電気が走ったような痛みやピリピリとするしびれや麻痺を引き起こします。
痛みが出る場所の代表は、腰・太もも・ふくらはぎ・ひざの裏・すね・足先など、人によってさまざまな部位に起こり広範囲に渡っているのが特徴です。痛みの原因となる病気により、歩行が困難になる、座れない、ひどい場合には排泄ができなくなるなど、重篤な症状を引き起こしてしまうことがあります。過度な運動や長時間のデスクワーク、運動不足が原因で起こることもあります。高齢者では、腰部脊柱管狭窄と腰椎椎間板ヘルニアが原因となることがあります。発症者が50歳以上の場合、重労働やスポーツ、長時間の同じ姿勢によって腰に負担がかかることが原因です。違和感から1週間以上経っても痛みやしびれが続いたり、下半身に力が入らないと いった症状がある場合には、できるだけ早めに専門医を受診して適切な対策をとることが大切です。